梅雨空のなか最終日のこともあって遠くからも来廊くださいます。「半田敬史郎展」に今日で3回目になるNさんも傘を差してお見えになりました。オチキクハルさんから是非観ておいたらいいよと勧められて初めて来廊された方もいます。
「犠牲の丘」
彼は何故みずからあの丘にのぼっていったのか
そのことが長い間の疑問だった
裏切りも咎もあざけりの茨も 流された血さえも
あらかじめ予定されていたことにすぎないのだから
けれどボクは一瞬だが
彼の視線が予言された光の王国をはるかに越えていくのを
見たような気がしたのだ
そのまなざしの底深く
光と闇が手を携えてめぐりくるざわめきの世界を
見たような気がしたのだ
「とまどう風景」より 半田敬史郎
半田敬史郎は山形の森に還っていきました。ドイツの黒い森ではなく木々の間から空や雑木の枝葉が透ける半田敬史郎のふるさとの原風景である山形の森です。
そろそろ7時です。「半田敬史郎展」今までとは違ったお客様の層でした。来廊された方が友人知人に勧めてくださるといったパターンでした。若い方たちにも観ていただき嬉しかったです。知的高揚のなかで「半田敬史郎展」終えます。今回もご来廊ありがとうございました!