10月最後の定休日です。瀬戸芸もいよいよ終盤になりました。多度津港から高見島へ渡ります。入港してきたフェリーには西山美なコ氏のキュートなピンクの花模様がありました。今治造船の多度津工場の大きなタンカーを見ながら港を出て行きます。
フェリーが高見港に着くころに見えました。若林 亮氏の「望郷の火」 主を失った瓦などを積み上げて「かがり火」にしています。2枚目、港には小松 敏宏氏の「Sea Room」海水入りのビンを積み上げています。3枚目、青木 亜樹氏の「刻」住居跡に残された古材や生活用品などでモニュメントにしました。
高見港では黄色の大漁旗が出迎えてくれました。多度津町のすべての園児、小中学生たちがそれぞれ名前を書いて作った3000枚もの旗が島内で見られます。
途中、こんな小さな看板があったので石段を上がると二匹の子豚がいました。鬼瓦の制作要領で造られていたのです。キリンさんも立ち上がって海をみていました!
中島 伽耶子氏の「うつりかわりの家」 空家の壁や天井、板戸に穴を開けアクリル棒を入れ込んでいます。そのアクリルを透して真っ暗な空き家に外の光が入りまるで星空の中にいるようです。
吉野 央子氏の「蛸の家」 瀬戸内漁師の基盤の一つであった蛸壺漁を敬い空き家に妖艶なタコを浮かびあがらせました。
「内田 晴之+小川 文子+田辺 桂」の「除虫菊の家」 高見島は除虫菊栽培で栄えた島です。巨大な蚊取り線香を創り会期中、絶えることなく燃やし続けています。
平地の無い高見島は石段と階段の島です。随分と立派な石垣が見受けられます。
「高見いこいの家」にあるレンタサイクルで島の東側の道を通り板持地区を目指します。8年ほど前に最後の住人が出て行き板持地区は廃村になりました。自転車を置いて石段を上り詰めると門構えの家が出てきます。崩れかけた家の庭はきれいに刈られていますが葛などの植物に覆われていたことでしょう。「板持廃村再生プロジェクト実行部隊」の方々によって廃村の姿を提示しているのです。
西条市でもここ数年で商店街はシャッター通りになり寂しくなりました。人が出て行くのは様々な要因がありますが何時の日か「天空のラピタ」の様になるのではと思ってしまいます。
明日は「海のテラス」を中心に載せますね!