零駒無藏展 – 千古の闇 -

zr-watari zr-ookami

゛あそこは精霊たちの領域で人間の領域ではない゛

背高尻尾なし → 人間
明るくて柔らかくて冷たいもの → 雪
熱い舌で刺すまぶしい獣 → 火
明るい白い目 → 月
速い水 → 川
息なし → 死んだ者
この6つの言葉はオオカミの言葉です。

■2018年5月17日(木)~22日(火)
AM10:00~PM7:00

零駒さんは、冬の間、絵を描き本を読みます。
今展の作品は、冬の間に読んだミシェル・ペイヴァー著「クロニクル 千古の闇」(全六巻)に大いに触発され、そこで活躍する登場者たちを中心に制作されたものです。
6千年前、ヨーロッパ北西部全体は森林で覆われていました。著者のペイヴァーは、綿密な取材と実地での体験を基に、主人公のトラク(人間)と、協力者オオカミ族の少年ウルフ、ワタリガラス族の少女レンの三人が協力しあい、大熊の姿をした悪霊を倒すまでの物語を壮大な冒険ファンタジーにしました。
零駒さんは、本に触発され、と言っていますが、ご本人は、すでに、自己の作品を通して数千年前の太古と現在を自在に行き来し、不思議なリアリティを今につなげています。
石と木の精霊を宿す今展の彫刻作品からは、零駒さんの純粋な熱い想いが伝わります。
ぜひご覧頂きたくご案内申し上げます。