編集者 伊藤英治の仕事

特設コーナー長野ヒデ子さんと恩師

西条市立西条図書館1階特設コーナーで「編集者 伊藤英治の仕事展」を開催しています。3月30日まで。「サッちゃん」や「おなかのへるうた」などの作詞者 阪田寛夫さんの全詩集を16年かけて編んだフりー編集者の故・伊藤英治さんです。伊藤英治さんと阪田寛夫さんとの二人三脚で始めましたが阪田さんが2005年に死去、ひとりでこつこつと原稿を整理されていた伊藤英治さんも2009年5月肝臓がんの手術を受け、2010年に再発、同年7月に「阪田寛夫全詩集」のあとがきを脱稿後の10月、出版元の理論社が民事再生法の適用を申請し刊行を見ることなくその年の12月永眠しました。店主と高校の同級生でした。在東京の同級生からは壮絶な最後であったと聞き及んでいます。今日の午後、図書館会議室で故・伊藤英治さんと交流のあった今治市出身の絵本作家・長野ヒデ子さんの講演会「私の絵本と編集者伊藤英治に学んだこと」がありました。出席されていた関係者の方たちからは伊藤英治さんは「まどみちおの編集者であるが研究者でもあった」との話もきかれました。編集者の一念を貫き通した伊藤英治さんの「阪田寛夫全詩集」は新会社となった理論社の初の新刊として2011年出版されました。

阪田寛夫全詩集掲載された新聞など